最終更新は2024年10月20日です。
8月11日(日)の13時半から、瀬戸市文化センター・12会議室で「瀬戸地下軍需工場跡を保存する会」の第33回総会が開催され、総会後に西田敦さんが「奈良の銃後ー隠された空襲ー」の記念講演をされました。
西田さんは2004年から戦争をテーマにした写真活動をされ、奈良で個展や講演をされています。
現在は東海地方でも意欲的に戦争遺跡の撮影などをされています。
今回は奈良県天川村で保存されているB29のエンジンから、1945年6月1日の奈良県山上ヶ岳へのB29墜落や、同日にあった奈良市への空襲などについて、すばらしい写真を見ながら話されました。
西田さんは他にもたくさんの戦争に関わる写真パネルをお持ちなので、引き続きパネル展を開催できればと思います。
愛知の西田敦さんからの情報です。
岐阜県関市から加茂郡坂祝町、美濃加茂市にかけて、陸軍が本土戦用の「秘匿飛行場」として、関飛行場を作りました。
関高校の地域研究部が飛行場の掘りおこしをして、コンクリート製の司令部地下壕など20ヶ所の地下壕調査や、地域での聞き取りを行ない、その研究成果は全国高等学校社会科学・郷土研究発表大会で最優秀賞を受賞されています。
今回の発表会は関高校と関市観光協会の主催で行なわれ、地域の方々が当時のことを話される公開聞き取り調査も行われました。
高校生の活動が注目されます。
豊川海軍工廠平和公園・平和交流館が、名古屋大学豊川フィールド内の豊川海軍工廠跡地見学会を開催しました。名古屋大学豊川フィールドの中は普段は公開されておらず、ヘビやハチの心配がない冬季に開催されています。
今年度の開催日時は、23年12月21日(木)、24年1月20日(土)、2月4日(日)、2月25日(日)で、いずれも13時から1時間程度の開催(定員80名)でした。
来年の見学会も楽しみです。
愛知県が、戦争の記憶を継承するために、戦争遺跡の調査をして保存を検討していくことを発表しました。
愛知県は2004年まで8年間をかけて戦争遺跡を調査して『愛知県史』にまとめました。それをふまえて11月から市町村に対して、『県史』に掲載されている戦争遺跡の保存状態と、さらに保存すべき戦争遺跡がないか情報提供を求めることにしました。
その上で2024年に現地調査をおこない、県の文化財指定や登録など、保存方法を検討するそうです。
すばらしい取り組みを注目したいです。
沖縄の玉城知事が3月16日に松代大本営・象山地下壕を1時間見学されました。
沖縄県は首里城地下にある第32軍司令部壕の保存と一部公開に向けた調査を進めているそうで、玉城知事も「戦争の実相と教訓を次世代に継承することは、私たちの重要な責任の一つ」と述べられ、第32軍司令部壕がどのように保存・公は開されるのか楽しみです。
下の新聞記事は、左と中央が沖縄の村上有慶さん(前・共同代表)から頂いた琉球新報、右が戦跡ネット・幅事務局長から頂いた信濃毎日新聞です。
沖縄復帰50年の特集で、信濃毎日新聞と琉球新報が共同企画で慰霊の日にアンケートを行った結果、長野県民の46%が沖縄の32軍壕を「まったく知らない」と回答し、沖縄県民の63%が松代大本営を「まったく知らない」と回答したそうです。
これからの取り組みで、この割合がどんどん減っていくと思います。私たちの活動もその一環ですね。
(新聞記事がごく一部で、しかも切れてしまっていて申し訳ありません。完全版のデータを頂ければ差し替えます)
豊川海軍工廠跡地保存をすすめる会が、春のピースウォークを開催します。
4月3日(日) 10時 豊川市役所玄関前に集合
今回のピースウォークでは、旧豊川海軍工廠の正門、平和の像など、市役所周辺の見学をします。佐奈川の桜並木もコースに入っているそうで、満開の桜を見れるといいですね。
佐奈川の桜は豊川海軍工廠の開廠記念に植えられたものです。また、写真のように佐奈川は運河のように直線ですが、これも海軍工廠建設時に真っすぐにそして大きく改修されています。豊川市民憩いの散歩・見学コースになっている佐奈川は、戦争遺跡とも言えます。
時間は90分を予定しています。
少雨決行です。